入院前・入院中・退院後と何度か受けたのが、この聴力検査です。
聴力検査は大きく分けて2種類受けました。
1つは、純音聴力検査と言われるものです。
音が正常に聞こえているかの検査です。一般的なヘッドホンをかけて手にスイッチを持つ検査ですね。
聞こえていない場合、どの程度聞こえていないのを調べる検査です。
この検査も、細かく分けると気導検査と骨導検査に分かれます。
気導検査は、ヘッドホンからでた音が、外耳道を通って鼓膜を振動させて、中耳の神経まで正常に伝達されるかの検査です。
骨導検査は、耳の後ろに骨導レシーバーというものを当て、耳の骨に直接振動を加えて、内耳以降の聴力を計る検査です。
この2つは、何度か受けました。
私の場合、どうもこの聴力検査が苦手でした。
気にはならないのですが、いつも、耳の中で一定の耳鳴り(聴力検査の時のようで高い音)が鳴っています。
そのため、聴力検査の時、検査の音なのかこのいつも鳴っている音なのか解らなくなり、ボタンを押すのを躊躇することがありました。
そのため、この聴力検査の結果は、あまり気にしていなかったのですが、手術前の右耳は、40-60dBで中等度難聴ということでした。
中等度難聴というのは、普通の会話でも何度も聞きかえすことが多くなったり、離れたところからの音・声も気づかないことが出てくるようになると言われましたが、その通りでした。
術後3か月ぐらいで、違和感なく聞こえるようになり、検査結果は20dB前後になりました。(正常範囲)
また、入院前に初めて、「語音聴力検査」という検査を受けました。
この「語音聴力検査」とは、文字通りですが、ヘッドホンから「あ」「か」「そ」といったように、言葉が聞こえてきます。
その聞こえた言葉を、自身で言う検査です。どれだけ言葉をはっきりと聞き取れるかという検査です。
鼓膜に穴が空いている状態は、音を伝える器官に障害があるわけで、音を大きくすれば聞こえます。
しかし、聞き取り能力が低下している場合、音を大きくしても聞き取りにくいですね。この検査は初めて受けましたが、特に問題はなかったようでした。