私の手術時間は、朝9時~でした。
朝食はとらず、簡単な先生の診察がありました。診察と言っても
先生「今日、手術ですよね。よろしくお願いします。」
私「よろしくお願いします。」
と挨拶を交わす程度です。
そして、部屋に戻ると、手術着に着替えました。
しばらく待っていると、看護婦さんが来られ、「それでは手術室に行きましょう。」と。
それから階が違う手術室へ。
徒歩で…。
(昔受けた手術の時は、ベッドに寝たまま、手術室まで行った記憶があり、徒歩?と思いましたが、「まぁ、まだどこも手術していないし、歩けるし、徒歩だよね。」と心の中で妙に納得しながら、看護婦さんと雑談しながら、手術室まで行きました。
手術室と書いている扉が開くと、そこには、私と同じ手術着を来た人が数人。そして多数の手術スタッフの方と思われる人がいました。
扉の中には、さらに番号が書いてる手術室が…
そこは、いろいろな手術を受ける人たちの待合室のようなところでした。
私の隣のおじいさんが、「やっぱり、手術となると緊張するな~」と何度も言っていました。
どこの手術をするんだろう?と思っているのもつかの間、私は、〇番の手術室へ。
そこには、担当の先生と、昨日麻酔の説明をして下さった麻酔科の先生、そして数名のスタッフの方がいました。
「手術台に上がってくださいね。」と言われ、歩いて手術台へ。
テキパキとそして、黙々と手術の準備をされ、私は、点滴をされました。
さすがに少し、緊張しましたが、「これで、うまくいけば、うっとうしかった中耳炎もなくなる。難聴で人に何度も聞き返していたわずらわしさ・イライラからも解放されるんだ~。」
そんなことを思っていました。
しばらくすると、麻酔科の先生が「それでは、麻酔の薬を入れていきますね。」と言われ、返事をして数秒…
ここからの記憶がありません。全身麻酔の威力すごいな! と術後に、思いました。
自分の名前を何度も何度も呼ばれるのに気づき、目をさましました。
「終わりましたよ。今から病室に戻りますからね。」と言われ、そこからは、ベットに寝たまま病室へ。記憶はありましたが、意識はうつろうつろ。という感じでした。
終わったんだ…
手術時間は、2時間弱だったようです。
病室に帰り、点滴をしたまま、枕もせずに、あおむけに寝ていました。麻酔から完全に覚めるまでは、枕はできないようです。
「3時間はそのままで動かないでください。」
術後の3時間は、大事!という説明がありましたので、私は、微動だにせず、ひたすら3時間を待ちました。
耳の傷みや耳鳴り・頭痛など特にありませんでした。
ただ、右耳あたりが、ずっしり重い感じがありましたが、たぶん包帯で固定している状態だったからだと思います。
2時間経過後から、安心したせいか、トイレに行きたくなりましたが・・・
トイレしたい。といったら、尿瓶でとられるのかな? 恥ずかしいな。
我慢しました。
そして、3時間が経過度、看護婦さんがこられ、「起き上がれますか?起き上がれたら、一緒にトイレに行かれませんか?」と言われ・・・
おそるおそる起き上がりましたが、全く問題なく、めまいや傷み・頭痛もありませんでした。
点滴を連れて、大きな個室のトイレヘ。(車いすでも入れるトイレです。)
寝ている間、トイレを我慢していたせいか、しばらく止まりませんでした。
なかなか出てこない私に、心配した看護婦さんが、ドアの外から「だ、大丈夫ですか?」と聞かれ・・・
無事、用をすませ、病室まで戻りました。
思ったより、全然大丈夫だな。病室に帰り、ひたすら安静にしていました。
そして夕食。
もう、食事できるんだ。
夕食は、五分がゆと練り物のサラダ・ヨーグルト等、あまり噛まなくてもいい食事でした。
その後、手術をしてくれた主治医の先生がこられ、手術の説明をしてくれました。
問題なく無事終わった事。切開した部分も出血も少なかったこと。
手術時間は、2時間弱だったこと。いろいろ教えてくれました。
「耳の奥は、特に問題なく、つついていませんから」と言われ、安心しました。
体調のことをいろいろ聞かれましたが、全く傷みもなく、唯一あるとすれば、右耳が重い感じがあることぐらいでした。
頭から耳にかけてグルグル包帯を巻かれた状態でしたが、もう、問題なければ一人でトイレも行くこともできます。
こうして、手術当日は終わりました。