鼓室形成術後6日目(入院8日目) 耳内処置開始

手術後6日目。
朝の診察で、はじめて耳内の処置が行われました。
いままで、全く耳内は処置されていません。
「中は、どうなっているんだろう。」

たくさんの綿球を詰めていることは知らされていましたが、取り出した時に、うまくいってたら、聞こえが違うんだろうか?
期待と不安で、処置室へ。

早速、耳穴付近に貼ってあったテープをはがし、中の綿球を出されます。
痛った。ガサガサという大きな音とともに、綿球を出していかれます。

看護婦さんが持ったトレイの中に、入れていきます。
横を向いたままでしたが、非常に気になるものです。横目で見ると、薄い血の色をした固まった綿球が!

(え-。血だらけやん。全部出したみたいだけど、聞こえは・・・。 耳に水が入っているような感じで聞こえにくい。)
中耳炎になったときみたいな感じです。

手術後、傷みはありませんでしたが、時々、耳の中で何か液体のようなものが出てきている感覚がありました。
(中耳炎で耳だれが外に出てくるとき、少しくすぐったいような感じ。)
あれは、この血を含んだ、耳だれ?だったのかな?

大丈夫なんだろうか?と思っていると、耳の中を診ていた先生が一言

「中もきれいですね。順調です。明日、もう一度診せてもらって、よければ、明後日、退院です。」

えっ? 退院・・・?

今見た光景と、先生の言葉のギャップで、ちょっとビックリ。

大丈夫なんだ。聞こえ全然よくないけど。

もう一度、少しの綿球を入れられ、その後、耳の後ろの切開した部分の抜糸もしてもらいました。

そして、その日の診察は終わりました。

さすがに、耳の中を触ったせいか、しばらく耳に傷みがありました。
(厳密にいえば、耳の中ではなく、耳の穴まわりが傷みます。)

抜糸した部分は、チクチクする感じ。

自分の場合、入院中の耳については、耳の奥に痛みは全くなく、耳のまわり(切開した周りと右耳全体)にしびれや、触っても、あまり感覚がない感じがあるだけでした。

鼓室形成術は、鼓膜の再生や中の治療を無事することができた時点で、退院して、その後は、通院になると思います。

つまり、退院時は、まだ耳の中は、湿った状態(乾燥していない状態・鼓膜がピンッと張っていない状態)です。
だから、中耳炎になっている感じ・耳の中に水が入っている感じで、聞こえはよくありません。

退院してから、時間の経過によって、耳の中が乾燥し、きれいになるにつれて、だんだん聴力が戻っていくのだと思います。
(実際、そのような説明を、後に先生からも説明がありました。また、耳のまわり(切開した部分)等の感覚が、気にならない元の状態に戻るのは、個人差がありますが、数か月かかります。)

私が、数十年前に同じ、手術をした時もそうでした。

耳の手術の場合は、元の状態に戻るのには数カ月かかる、しばらくかかるものだと思っておいたほうがいいと思います。
(退院してからの経過・数ヵ月後も、サイト内で書いていますので参考にしてみて下さい。)

こうして、順調?に進み、退院日も決まりました。
退院と知らされるのは、やっぱり嬉しいものです。

入院中は、暇でゆっくりできると思って、いろいろ暇つぶしを考えていました。
(小型のDVDプレーヤーに映画のDVD・本を持参)

しかし、以外にできないものでした。

耳の手術(首から上の手術)となると、順調に経過していると言っても、あまり見ていると、目の疲れから頭痛や耳鳴りなどが起こらないか気になるものです。
することはないのですが、横になって安静にしていることが多かったです。

この日から、耳に完全防備にテープを貼ってもらい、お風呂の時に頭を自分自身で洗うこともできました。